鯛づくり

 

 

 
 
 
(2)鯛のつくり方
 高浜の家田芳市さんは、二十三才のときから、鯛づくりにたずさわり、それ以来、東部の鯛づくりの中心になってきました。
 家田さんの設計図によると、東部の鯛は、
  全長 約 九・七メートル
  はば 約 一・七メートル
  高さ 約 三・三メートル
 です。
・半月・中村・鳥居の鯛もほとんど同じ大きさです。
 中洲の鯛は、
  全長 約一三・八メートル
  はば 約 二・八メートル
  高さ 杓 四・丘メートル
とやや大きくなっています。
 材料としては、大きく分けて、外側に使う布、ほね組み用の竹や材木、色をぬるペンキなどです。
 近ごろでは、通路や電線、交通の事情などにより、昔の鯛に比べてずいぶん小さな鯛になっています。
 とはいっても、この鯛づくりには、たくさんの材料や費用を必要とし、さまざまな苦労があります。
 本物の鯛に近い姿になるよう気をつけ、途中で形を修正しながら作っていきます。目玉には洗面器を使い、黒いペンキをぬります。鯛を作るときにいちばん苦労するのは 細長い反物をぬい合わせた大きな布をわくに張りつけるときです。丸みのあるわくに、しわができないように張りつけます。
 鯛づくりは、だいたい祭りの四日ほど前から始めます。
 六、七人の鯛づくりの係の人が気持ちを合わせて取り組みます。
 この鯛づくりの費用は、各家庭からの祭礼費と寄付金、それに区費によってまかなわれます。

東部の鯛・設計図
 
鯛の材料
・角材:1寸8分角(約5.5cm)
     1寸5分角(約4.5cm)

     1寸    (約3.0cm)
・パイプ:直径25mm
・パイプつなぎ
・竹:特大3本
    小10本
・反物:90cmはば150m
・ミシン糸:1丸
・とわいん(ロープ):1丸

・ペンキ:赤4l入り2かん
      黄4l入り1かん

      黒4l入り2かん

・ワラ:20束

・目玉:(ステンレス洗面器)2こ

・ボルト:70本

・その他

 発泡スチロール
 針金
 釘

 
鯛づくりの苦労(家田芳市さんの話)
 わしゃ、小さいじぶんから絵が好きでなあ。学校でも三年生じぶんから絵をかいていくっていうと、兄さんにかいてもらったっていうてね。先生にようしかられて、そいで、その場で先生にかけといわれて、かくというとまあ、先生があやまってくれよったわね。それくらい絵が好きだったんだわね。人物とか先生の顔とか花、こういうものをかいとったね。鯛の絵もときどきかいとったね。
 鯛づくりを始めるようになったのは、十五ぐらいで青年に入ってからで、自分で貴任をもって作るようになったのは、二十三くらいからだね。それから、まあ五十年近くになるわね。
 鯛を作るとき、難儀するのは色どりだね。本物のうろこのようにかくこと。そのほか、背びれ、胸びれ、尾びれなどの作り方だね。背びれと口が動くようにせにゃならんでのう。
むかしは、染め粉で色をぬったんで雨が、ふると消えてしもうて困ったわ。
 自分の満足のいく鯛ができ上がるていうと喜ばしいし、自分の鯛のようで祭りの日にはいつも参加しとる。これからも、健康なうちは毎年作るつもりでおるんだけど。
 
鯛のできるまで
その1はこちらへどうぞ
その2はこちらへどうぞ
 
 
 

 

おいなぁ豊浜


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